2008/04/03

はじめまして。

フランス文学科2年生です。
このブログは主にフランス エロチシズム文学を研究し、
見たもの、読んだものの感想やデータを残して置くためのブログです。

思えば去年の春、某都心大学のフランス文学科に、私は特に目標もなく入ったわけですが
入学後すぐに、今思えば偶然というよりも運命と思えて仕方ない、澁澤龍彦との出会いがありました。
ちょうど澁澤氏の没後20年の企画で鎌倉で展覧会が行われており、
そこにまったく偶然、サークルの遠足で足を運んだのがきっかけで氏を知ることになりました。
時間つぶしの入館だったのですが、なにやらサドだのエロだのの言葉がずらずらと並ぶ館内に
妖しいゴシックな空気が流れていました。
サドというのが作家で、本をだし、フランス人だということも、そのとき知ったのですが、
私はマゾヒストとして生きている人間ですので、あぁいった雰囲気は大好きでした。
血が上ってくるような感覚、何か運命を感じたようでした。
私は一気に魅了され、それからフランス エロチシズム文学を研究すると決めたのです。

4 件のコメント:

舘 聖清 さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
舘 聖清 さんのコメント...

初めまして。

最近、blogspot で「月の神殿」と言うブログを始めた、舘 聖清 と言うものです。

私も、サド侯爵には運命的な出会をしました。

blogspot で、Histoire d'O をキーワードにして、「夢」さんに出会えたことも、もしかすると、何か意味のある偶然かもしれないと思い、コメントさせて頂きました。


和歌の資料を集める為に、何時も相談に乗って頂いていた、或る書店の女性に勧められて、「世界の文学」と言う毎月刊行される百科辞典のような資料を購読しました。

ある月刊の時、その女性から、当月号の発送を控えるべきか否か躊躇っているとの電話がありました。

事情を聞くと、その号の仏蘭西文学の中に、サド侯爵の項目があると言うことでした。

そして、サディズムだの、マゾヒズムだのといった内容だと、言われましたが、私は、その当時、サド侯爵について、深くは知りませんでしたので、構わないから発送してくれと言いました。

正直なところ、その頃は、未だ、サド侯爵について、あまり深くは知らなかったのですが、サディズムやマゾヒズムについては、日本国内で流布するSMと言うものから知っていましたし、サド侯爵がサドの語源だと言うことくらいは知っていました。

私は、少なからず、SMと言うものを知っていて、サディスト(所謂S)の傾向があるのですが、その刊行を切っ掛けに、サド侯爵について、色々、調べてみると、私達が(日本で流布するSMから)知るサディズムやマゾヒズムとは、異質であるように感じられました。

私も、もしも、あの時、サド侯爵の文学に偶然にも出会っていなければ、いま、こうして、サディズムやマゾヒズムと言うものを、文学的に捉えることは無かったでしょうし、SMそのものに対する関心を持続させることは無かったかも知れません。

今、私は、日本の風土と文化に根ざした、和やかで情緒豊かなSMを探求しています。

サド侯爵がフランスで生み出した文学を、澁澤龍彦氏が日本に紹介し、そこから、日本国内でも、サディズムやマゾヒズムにたいする感心が芽生えて、一人歩きを始めているように思いますが、文学として、或いは、芸術として、その世界をとらえ、探求しておられる人は、数少ないと思います。

多くの人が、SMを、風俗として捉え、単なる、性的興味から楽しんでおられるようです。

それは、それで、否定することではありませんが、私は、あくまでも、日本独特の和やかな情緒と慈しみに満ちた、文学や、芸術の世界として、感心をよせ、探求していきたいと思います。

そして、出来れば、日本のサディズムやマゾヒズムも、巷に流布するSMの様な世界ばかりではなく、文学とや芸術として捉え、それを探求する者がいると言うことを、世界中に発信したいとも思います。

よろしければ、フランスのエロス文学について、或いは、様々な話題を通して、フランス語のことなど、いろいろ、教えて頂きながら、懇意にしていただければ、幸いに思います。

P.S. 前のコメント、誤字脱字が激しかったので、いったん削除しました。ごめんなさい。

夢(la fille du rêve) さんのコメント...

初めまして。聖清さん。

フランスのエロチシズム文学を研究しようと決めた上で、なかなかまだマイナーなため、誰か同じようなことに興味を持っている方と交流できたらと思い、始めたブログなのですが、早くもこういったコメントをいただけて、胸が熱くなる思いです。
ありがとうございます。

私もSMへの妖しい雰囲気への興味から作品を読みましたが、サドの書く文学の中にはSMプレイにあるどろどろした興奮感ではなく、美しい哲学と芸術性を感じられたので、読んで終わりにすることはできず、このような世界を大学卒業までに知り尽くせたらと思った次第です。

日本にはヨーロッパと違ったsm文化というか緊縛美もあるので、探究しがいのある分野であると思います。
具体的にはどのような本を好まれるのでしょうか??

私はサディストやマゾヒストの精神的な面も文学を通して理解できたら、自分の人生にも役に立つだろうと信じてます。

まだまだ、読むべき本はたくさんあり、フランス語も初心者の域を出ていないため、聖清さんに何かを教える立場にはなれない自分ですが、同じ分野に興味を持つ人間同士、交流できたらと思います。

宜しくお願いします。

舘 聖清 さんのコメント...

 夢見る少女さん。ご返事、有難う御座います。

 サド侯爵の作品の内、何点かは、英文やフランス語で書かれたPCデータを持っていますので、まだ、お持ちでなければ、仰ってください。お送りしますよ (^-^)

 因みに、現在、私の手元にあるのは……

 Juliette,Justine,La nouvelle Justine,La Philosophie dans le boudoir,Les 120 journees de Sodome などです。

 それから、既に、ご存じかも知れませんが、フランスのエロシチズムと言えば、やはり、国内では、Claudineさんの『ふれんち・えろちか』或いは『フランスの官能小説』(http://it.geocities.com/fr_erotica)だろうと思います。

 私のお薦めの本と言うのは、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)内にある総ての本です (^^;

 私事で恐縮ですが、私は、サディズムやマゾヒズムを内包する人間であっても、決して、サディストやマゾヒストが独歩すべきではないと思っています。そうした、思いから、夢見る少女さんに、薦めることは、先ず、サディズムやマゾヒズムを意識しない場所で、人間の慈愛について共鳴される作品に親しまれるのが宜しかろうと思うのです。

 純粋な気持ちで、他人を慈しみ、他人からも慈しまれる世界を知って、始めて、サディズムやマゾヒズムを探求することで、一層、奥の深い発見に出会えると思います (^-^)

 ……サディストやマゾヒストと言うのは、人が文字を書くとき、右上がりの文字を書くか、左上がりの文字を書くか、或いは、細い文字か、太い文字か……。その程度の癖のようなものだと思うのです。

 しかし、その癖を、如何に文学として、あるいは、芸術として輝かせるかは、先ず、サディストでもマゾヒストでもないところで、人間と言うものを、つまりは、自分と言うものを見つけることだろうと思うのです。

 夢見る少女さんが、大学に通われておいでの間に、何を見つけ出されるのか、私は、とても楽しみです o(^-^)o

 これからも、よろしくです (^-^)/

P.S. SMに造詣をお持ちの方に出会えて、とても嬉しい限りです。